特集02

介護施設の種類

介護施設の種類は多種多様

ひと口に老人ホーム・介護施設といっても、タイプによってさまざまな種類があります。そのラインナップは以下の通りです。

・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・養護老人ホーム
・軽費老人ホーム(ケアハウス)
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者住宅
・グループホーム

ざっと挙げてみると、その数は9種類に。これにデイサービスや短期入所生活介護(ショートステイ)といった在宅型の施設を加えると、その種類はさらに増えることになります。 ここまで種類があると、どのような違いがあって、どれを選べばいいのか混乱してしまいますよね。

施設によって特徴があり、介護が必要になった方がどの施設がベストなのか知ることがとても重要となってきます。

ここでは、簡単にそれぞれの施設の特徴をご説明します。

特別養護老人ホーム

都道府県知事の指定を受けた公的施設で、病気や障害のため在宅生活が困難な高齢者に対してサービスを提供します。 厳しい指定基準が設けられているため、現在、基本的には地方公共団体と社会福祉法人に限り設置・運営が認められています。 対象者は、やむをえない理由がない限り原則として要介護3以上の方となっています。

介護老人保健施設

看護・医学的管理のもと、介護および機能訓練、その他必要な医療や日常生活でのケアを行います。 本人の能力に応じて自立した日常生活を送れるように支援するとともに、在宅復帰を目指す施設です。 対象者は、原則65歳以上、要介護1以上の介護認定を受けている方となっています。

養護老人ホーム

心身上の障害や経済的な理由から自宅で日常生活を送ることが困難と判断された65歳以上の高齢者を対象とした入所型の老人福祉施設。 地方自治体の審査を受け、「入所が妥当」との判断をされない限り入居することはできません。

軽費老人ホーム(ケアハウス)

身の回りのことを自分ですることができるものの、自立した生活を送る不安があるという人が、比較的低価格で入居することができる施設です。
以前は、以下の3タイプに別れていましたが、2008年以降はケアハウスに統一されています。
・A型…収入が少なく家族との生活が困難な60歳以上を対象とした食事サービス付き軽費老人ホーム
・B型…自炊できる健康状態でありながら家庭事情により自宅で生活をすることができない60歳以上を対象とした軽費老人ホーム
・C型…高齢のため独立した生活を送ることが不安で家族の援助を受けることができない60歳以上が入居できる介護付きケアハウス

介護付有料老人ホーム

一定の基準を満たし都道府県により特定施設入居者生活介護の指定を受けた有料老人ホームのことです。 家事や日常生活を送るための支援、機能訓練、療養上の世話などの介護サービスが提供されます。 指定を受けている施設では、介護度に合わせて1日当たりの介護保険1割(収入により2割または3割負担)自己負担額が定額となります。

住宅型有料老人ホーム

介護サービスを利用したい場合は、外部の訪問介護事業所や併設の介護事業所と契約をして介護サービスやデイサービスを受けます。 自立している方が住宅型に入居する場合は、介護サービス費用はかかりません。 施設生活をしている中で必要な介護サービスが出てくれば、ケアマネジャーと相談しながら外部のサービスを選んで契約します。

サービス付き高齢者向け住宅

通称「サ高住」と呼ばれる高齢者向けの賃貸住宅。 介護や医療の専門スタッフが常駐し、24時間体制で安否確認や生活相談などのサービスを提供しています。 対象者は、60歳以上の方、自立~要介護5まで、受け入れ要件は施設によって異なります。

グループホーム

認知症の方向け地域密着型の施設で、共同生活を送れる小規模な住居タイプです。アットホームな環境で地域住民とも交流しながら介護や機能訓練などを受けることができ、自立した日常生活を営めるようにします。 対象者は、その施設のある市区町村の住民です。要支援2以上の認知症の方が原則です。

介護施設には、実にさまざまな種類があり、それぞれに特徴を持っています。 ちなみに、私たち社会福祉法人フロンティアでは、特別養護老人ホーム、グループホームの2タイプの施設を運営しています。
施設の特徴を知って、あなたの大切な家族に合う施設選びをすることが大切です。